アラサー女の二死満塁ブログ

ピンチでもありチャンスでもある

不妊治療 初めてのクリニック編

自宅の最寄駅から8分くらいの場所にある不妊治療クリニックに予約をした。2020年2月末。

初めての経験なので、ホームページを隅から隅まで読んだ。

「初診にかかる時間の目安 1〜5時間」

嘘だろ…

「初診料 2〜3万円」

まじかよ…

完全に新世界に飛び込もうとしているらしい。やってやろうじゃねえか。


問診票をプリントアウトし記入。

いざ、向かう。


受付を済ませ、ソファにて待つ。発行されたばかりの診察券番号の覚え方語呂合わせを考えるレベルで暇だ。

院内の待合室には十数人ほどの女性と数人の男性がいた。

天井からぶら下がっているモニターに、診療内容ごとに診察券番号が表示されている。AIH、HSG、IVF…呪文か?(のちのち知ることになる)

「初診予約」の下には私の番号しかなかったので、この日の初診は私だけのようだ。しかし依然として呼ばれる気配はない。


こんなこともあろうかと、漫画を数冊持ってきていた。進撃の巨人だ。

(今思い返すと、人間を授かろうとしている場で、人間がバクバク食われる漫画を読むなんて正気の沙汰ではない。どうかしていた。)

3冊目の途中でポーンとチャイムがなり、モニターにでかでかと私の診察券番号と○番診察室に入れとの表示。

受付してから1時間が経っていた。覚悟してたよりは早かった。


診察室では医師と、問診票を淡々と読み合わせた。今日は採血し、妊娠にまつわるホルモン値を調べるそうだ。一週間後出る検査結果を踏まえて治療方針を決める、という流れだ。


処置室で採血。30分ほど待ち、会計へ。

初診料…

い、いちまんななせんえん…!!!

ふるえる…!!!

こんだけあればお洋服もめっちゃ買えるし、美容室でカットカラーパーマできるし、デパートコスメを爆買いできる。それを一瞬で持っていく。これが沼の入り口か。

※その後調べたら、不妊治療検査費用は2万円までなら自治体の補助があることがわかった。申請期限が過ぎてから気づいたのでただ悔しい思いをしたのみだったが

 


一週間後。

検査の結果、不妊の原因は私にあるらしい。

AMHという卵子の残数の数値(厳密には違うけど便宜上この表現)が平均よりもかなり低く、40代女性と同じくらいとのこと。


医師がいろいろと説明してくれていたが、まったく入ってこない。


私が悪かったんだ。

数値が頭の奥をガンガン殴ってくる。


30年弱、異常といえば性格がひねているくらいでそれ以外はすこぶる健康に生きてきた。

私自身4人きょうだいだし、姉も2人出産している。

家系のうえでまさか自分が不妊だとは思わず、1週間ほど落ち込みっぱなしだった。

自分のことを「欠陥品だ」と責めては夫に諌められたり慰められたりしていた。

(私以外の不妊に悩んでるひとを欠陥品だと思っているわけではありません。悪しからず)


あとから改めて調べたら、AMHの値と妊娠しやすさは比例するわけではないらしい。

卵子は数より質で、質は年齢と比例するので、AMHは低くても年齢が若ければあまり気にしなくてもいいとのことだった。

まあ、気にすんなと言われても無理だが。


ともすれば残弾数が少ないってことでしょう。一気にタイムリミットがぐっと迫ってきた気がした。

 


追撃で医師から衝撃のお知らせ。

「風疹の抗体値が低いです。ワクチンの打ち直しをおすすめします」

 

 

 

なんだって…?