アラサー女の二死満塁ブログ

ピンチでもありチャンスでもある

さあ浮世を手玉にとっちゃいな

疲れてるなあ、と思う。

普段好かない甘い飲みものが飲みたくなったり、呼吸が浅いことに気付いたり、目をぎゅっと瞑りたくなったりしたとき、そう思う。

 

窓のない職場なので、日の傾きも、外気温もまったくわからない。

人間として大事な感覚が、自分からポロポロ剥がれていく気がする。

 

お客様が一切目を合わせてくれなくても、こちらの質問にまったく答えてくれなくても、なんとか手を替え品を替え要望を聞き出し応えねばならんのだ。それが私の仕事だ。

接客されたくないんだろうな。わかるよ。店員と喋るの面倒なときあるよね。でもすまん、これが私の仕事だ。

手間のないようにクローズドクエスチョンにするから、せめてハイかイイエで答えてもらっていい?私だってひとの心があるんでっせ。

 

はあ、人間扱いされたい。人間に戻りたい。

このままの気持ちだとひとことめには「ネットで買え」と言ってしまいそう。ピンチだ。

切り替えねば。

 

職場で唯一の屋外は、屋上の喫煙所。

以前は寄り付きもしなかったが、今日は甘んじて副流煙を浴びにいく。

仕方あるまい、人としての尊厳のためだ。

 

休憩室併設のカフェで、期間限定はちみつ入りロイヤルミルクティーを買う。

なるべく風上に座る。

 

少しひんやりした風。

パラソルを嘲笑うかのような西陽があたたかい。きみたち相性いいな。コンビ組みなよ。

 

火傷しないようおそるおそるミルクティーをすする。甘い。気持ちがほどける。

周りが煙を吐く中、私の吐息だけが甘かった。

なんかいいな。ボーッとできる。

 

今まで喜んでくれたお客様のことを考える。

よし。元気でた。気がする。

ぼちぼち頑張ろう。

 

 

チャイナアドバイス相対性理論