アラサー女の二死満塁ブログ

ピンチでもありチャンスでもある

不妊治療 体外受精③移植・判定日編

「妊娠するまで伸ばす!」と決めた髪。

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ショートだったのがセミロングになるまで伸びてしまった。時の流れは残酷だ。

鏡を見るたび、かかった月日を思ってズドンと気が重くなるので色々と断ち切りたくて文字通り断髪した。

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やはり扱いやすい。最高だ。

願掛けが向いてない性格なのがよーく分かった。人生常に勉強だな。


自分を好きでいられる方がいい。ショートの方が自分らしくいられる気がして好きだ。

ストレスはよくないって言ってたしな。


コロナワクチンの副反応を乗り越え、ついに移植当日。

2021年10月。

採血。異常なし。

移植自体は2月以来2回目か。感慨深い。

手術室を出ても、お腹にたまごがある実感はなくいつもどおり。

器具が股を出入りしたので生理痛のようなズンと重い感覚のみ。

会計¥88,649-


判定日は6日後。

抗生剤とデュファストンを処方される。

胚移植後 過ごし方」でググる日々。

自分を妊婦だと思って生活してください、とのこと。

体を冷やさないこと、飲酒喫煙をしないこと、激しい運動をしないこと等。

そわそわ、胃がキリキリ痛む6日間だった。


判定日当日。

陰性判定の夢を見る。しかも2回。

やめてくれよマイ脳。

 


クリニックに到着。

採血をする。配偶者の付き添いNGになっていたのでひとりきりだ。

胃がめちゃくちゃ痛い。こわい。


問診室の前に呼ばれた。

もはや胃が出そう。異物飲み込んだら胃ごと洗うカエルいたよね?と余計なことを思い出す。

今私が胃を洗い始めたらクリニックの業務が滞ってしまうので、ほかの来院患者のためにやめておいた。

 

問診室のドア。1回目の陰性判定のときと同じドア。

つらい思い出がよぎる。

中に呼ばれるのをじっと待つ。揺れてる?地震か?と思ったら私の心臓がうるさいだけだった。

トイレに行きたい気もしてきた。内臓各所が何らかのサインを発している。あーもうだめだ、心臓が痛い。採卵のときに握らせてもらったデカいお手玉みたいなん今欲しい。


呼ばれた。ドアを開ける。

医師がA4の紙ペラを私の前に提示する。

 


「β-HCG 31.3なので今回着床しています」

 


え、なんて?

あまりにもサラッと言われたので理解が追いつかない。


紙をじっと確認。

初回の移植ではゼロだった数値が今回31.3。

あっ、先生がボールペンでグリグリと丸をつけた。


医師はふたたびサラッとひとことつぶやいた。

「おめでとうございます」

 


お、おおおおおおお

陽性ってことか。いま宿ってますよということか。

 


「あ…ありがとうございます」

自分ののどから出た声が震えていた。

 


次回の来院について説明を受ける。

今の時点で妊娠3週。

・5週で胎嚢確認(子宮内に赤ちゃんの袋があるか)

・7週で1回目の心拍確認(赤ちゃんの心臓が動いているか)

・9週で2回目の心拍確認

これが終われば不妊治療クリニックは卒業とのこと。


次の来院日に予約を入れ、診察室を退出。

医師が丸をつけたプリントを震える手で受け取った。


会計待ち。待ち合いロビー。着席。放心。とりあえず夫にLINE。

すぐ返事きた。喜んでくれた。

 

およそ2年。

ずいぶん長い道のりのように感じた。

鉛を飲み続けるような生活だった。

100万円近くかかったし、治療と仕事の両立もしんどかったがついにここまでこれた。

 

 

 

2022年3月下旬。

このブログを書いている現在は妊娠26週め、もうすぐ妊娠8ヶ月、といったところだ。

6月末出産予定。

 


妊娠判明してから現在に至るまでも様々な不安やトラブル、おもしろいことがたくさんあったので今後記事にしていきたい。


ブログを読んで応援してくれたみなさまに感謝です。


産まれるまで、産まれてからもどうなるかわからないけれど、引き続き見守っていただけると嬉しいです。