不妊治療 体外受精③採卵編
2021年7月。
落ち込む暇なく、ふたたび採卵周期に入る。
またクロミッドを数日服用。
卵巣のエコー、卵胞はひとつ。
不思議だ。同じ体、同じ薬でも結果が違うのだな。
たったひとつか。不安だ。
先月は卵胞3つに対して卵いっこしか取れなかったうえに未成熟だった。
今回は卵胞がひとつだけ。恐ろしいな。空砲だったらどうしよう。わらえん。
採卵前日は
怖いよー不安だよー
と
今さらぴいぴい喚いたとて良質な卵になるわけでもなかろうもん
を
254167往復した。
採卵当日。
本人確認のための静脈認証に毎度毎度時間がかかるのだが、(右手何回かやってだめ、左手何回かやってようやく反応)この日にいたっては全く反応しなかった。私の体はどうなってしまったのか。
免許証を見せて本人確認をし、バーコード付きのリストバンドを巻かれた。
いざ手術室。
採卵直前、卵胞がもうひとつあることがわかる。
隠し卵胞ね、わかったわかった。もう期待してないぜ。痛いのが増えるだけです。
しかし、相変わらず不快な痛みである。
胸の上で手をぎゅうっとして耐えてたら、看護師さんが巨大なお手玉みたいなん持ってきて「握ります?」って言ってくれた。握った。なんかよかった。
満身創痍で割り振られたベッドへ。
看護師が速報を持ってきてくれた。
卵子は2個とれていた。
培養士の説明。
とれた卵2このうち
ひとつは成熟卵→ふりかけ体外受精チャレンジ
もうひとつは未成熟卵→成熟するか様子見→成熟したら顕微受精
そして今日も夫のおたまは超優良…
相変わらずの優等生っぷり。
成果に驕らず、毎回しっかり節制してくれているおかげである。
とにかく、今回はいい卵子が採れた。
それだけでホッとした。
次の日
未成熟卵は未成熟のまま成長せず。
ひとつ残ったたまごちゃんに賭ける。
採卵から1週間
やったー!!!!
胚盤胞まで成長した!凍結できた!
嬉しさよりも、安堵が大きかった。やっと一歩進めた感じがした。
余談だが、この凍結確認を電話でしないといけないクリニックもあるそうで。
それってアカンかったとき伝える側も受け取る側も両方辛くない?しんどない?わしゃあ無理じゃ。
さて、胚盤胞凍結に至ったわけだが、移植をいつするか?という話になった。
最短だと次週期の8月だが、結果として延期することにした。
先のブログでも書いたが、理由としてはワクチン接種が大きい。
移植後の接種は問題ないとされているが、妊娠超初期の高熱(副反応による)で、貴重な胚盤胞がどうにかなってしまったら悔やんでも悔やみきれない。
心の葛藤がすごかった。
愛しさと、切なさと、ちょっとでも早く進めたい気持ちと、なるべくリスクを減らして移植に臨みたい気持ちと、もう採卵やりたくないから今残ってる唯一の凍結卵を絶対に絶対に無駄にしたくない気持ちと。という感じ。
自分自身と夫とも相談して、10月に移植することを決めた。
10月の移植までに体質を改善することにした。
ネットで色々調べた。
着床率を上げるためにできること
【食事編】
・良質なタンパク質を摂る
・糖質を抑える
・いい油を摂る
【習慣編】
・適度に運動する
(立ち仕事を運動と認定していいですか1日1万歩余裕で超えます)
・良質な睡眠をとる
(できるものならずっと寝ていたいです)
・体を冷やさない
(温活は得意です湯船に浸かります)
・ストレスを溜めない
(それは無理ゲーです)
これからの自分の一挙手一投足で妊娠の合否が変わるかもしれない。選択の分岐を間違えたら即ゲームオーバーになるRPGみたい。やり直しすりゃあいいんだけどさ、ワンプレイ何十万もするんですよね。ものすごいプレッシャーだ。
こんな思いをせずとも、何を考えなくとも子を授かれる人はいるんだし、何をやったところで私の体の細胞が入れ替わるわけでもなければ凍結中の受精卵がはちゃめちゃにいいグレードになるわけでもない。ジタバタしても今さらなにも変わらんのだ。
いい意味で諦めながら、開き直りながら日々を健やかに過ごすのがいいんだろうけどな〜!!!理想論〜!わたしゃそこまで人間ができてねんだよナア〜〜〜!!うじうじしちゃう〜〜!
精神修行も課せられる。これが不妊治療である。