不妊治療 温活編
2019年11月ごろ。
体温が低い。今までの人生で気にしたことがなかった。滅多に熱が出ないのはいいことだと思っていた。
だがそれとこれとは違うらしい。
基礎体温は普段の体温と違い、起床すぐ横になったまま、婦人体温計を口にくわえて計るものだ。
「36.25℃」のように、細かく計測できる。
実測体温計だと5分くらい時間がかかるので、2度寝のいい口実となった。
女性の体は「高温期」と「低温期」があり、生理1日目〜排卵日までが低温期、排卵日〜生理1日目までが高温期だ。
妊娠するとずっと高温の状態になる。
なので生理前は「下がるな下がるな」と願い続ける。ガクッと下がった日は深〜〜い溜息をつくことになる。その日のうちに生理がくるからだ。リセット。
(便宜上めちゃめちゃ説明を省いてるので気になる方はGoogle先生に聞いてくれ)
高温期は36℃後半くらいあればそこそこよい感じらしいのだが、私の高温期は36.5℃を超えない。低温期は35℃台前半だ。
周りの基準に当てはめると、私の体温は低温期と超低温期(そんな言葉はないが)を繰り返していた。
ワシの体は氷河期か?と脳内のノブが叫んでいる。
冷え性の自覚はあった。
なので普段からお腹を出すようなファッションはしないし、氷が入った冷たい飲み物は好まない。クーラーも苦手なので羽織るものは持ち歩いている。割と対策はしてると思っていた。
それでも、冷たい女なのだ。某雪の女王もびっくりだ。
ああ、面倒くさいな。いちいち今までの自分を否定されている気分になる。さっそく妊活つらい。
しぶしぶ温活について調べる。たくさんあるメリットの多くが「美容と健康にいい」だった。
美容と健康…
大好物です!!!!
妊活のためだけに何かを変えるのは正直モチベーションが湧きづらかったが、プラス美容と健康にもいいなら絶対やったほうがいい。
Twitterに「みんなの温活教えて」とつぶやくと、妊活戦士から大量のコメントが降り注いだ。同志たちよ…ありがとう…。
コメントを参考に始めたこと
・はらまき
・レッグウォーマー
・スリーパー
・湯船につかる
・ゆたんぽ
・ショウガをとる
モコモコだ。フルモッコだ。ゆるキャラのようにモコモコしていた。
その甲斐あって、底冷えと体調不良が圧倒的に減った。あと生理痛が多少マシになった。温活すごい。
体は冷えづらくなったが、それだけで妊娠するような簡単な人生ではなかった。
乱高下する体温グラフに一喜一憂し、生理が来るたびへこみ夫に励まされ、またアプリとにらめっこして…を6回繰り返した。あっという間に半年経ってしまった。
もうわからん。しんどい。何が原因なんだ。
満を辞して、不妊治療クリニック初診予約をした。