アラサー女の二死満塁ブログ

ピンチでもありチャンスでもある

悲しみと同じ歩幅で歩いた

ワクチン接種当日。

夫とともに会場に向かう。


上がらないテンション。不機嫌にならないよう己を鼓舞する。

新しく買ったジャンパースカートを履いた。見立てどおり可愛い。テンション上がる。

何を合わせようか。肩に注射するらしいから、袖めくるのも億劫だしいっそ丸出しにしてやろう、とノースリーブを重ねて着用。

アリだ。悪くない。お医者への配慮もできている。

だが、注射のためのコーディネートだと思うとなんだかモヤモヤする。

これではワクチンの奴隷だ。

テンションが下降する。

 


洗面所で唸っていると、夫登場。

「お、服かわいいやん」

 

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おっけー!!!!

万事おっけー!!!

さあ出かけよう、栄光のワクチン接種へ!!!


筆者はこういう女である。

 

 

11時前、会場到着。都内某所。

受付で問診票記入。

夫が光の速さで終わらせ、私を置いて中へ入っていく。

薄情者め。


会場内はガラガラで、密にならないよう工夫されていた。

夫から遅れをとったものの間には誰も入らず、夫が先に医師のもとへ、私は次の人用イスへ。


こわい。鼓動がはやい。たぶんボルトよりはやい。

そんな中、接種を終えた夫が医師に

「全然痛くなくて感動しました」と感謝を伝えている。

まーーーた、ひとたらしして!と思いつつ、一筋の光。

注射が上手なお医者なのかもしれん。

私の番がきた。


朗らかに私に挨拶をしてくれる女性の医師。

緊張するとやたら口数が増す私。

私「お願いします!注射怖いです!」

医師「あら〜怖いですか〜!人それぞれいろんな反応されるから面白いんですよね〜!」


マッドサイエンティストか…?

否、夫の言葉を信じよう。


いざ。


医師「腕をブランとさせて力を抜いていてくださいね。手をぐっと握ったりしないようにね。はい、針が入りまーす。薬が入りまーす。はい、終わりましたよ!」


うん。わからん。

チクッとはしたけど、そもそも私

肩に注射したことないわ。

比べようがない。杞憂でしたわ。


とりあえず終わったので肩の力が抜けた。

(ずっと抜いていたが)


少し歩き別のスペースへ。

15分間待機。万が一、アナフィラキシーショックが起こった際に対応できるようにらしい。

15分でセットされたタイマーを渡される。椅子に座ったらスタートを押せとのこと。

夫を探し、隣の椅子へ座る。

隣といっても椅子同士のスペースはかなり広い。

そして待機場所は会話禁止のため、ラインでやりとりをした。


夫「まったく痛くなかった。注射の天才女医だ」

私「明るくて優しかった」


私のせいで会話が噛み合わないことはしょっちゅうだ。お気になさらず。


無事待機を終え、まっすぐ最寄駅まで帰る。

駅ビルのカフェで軽食を取り、自宅の近所のスーパーで買い出し。

熱が出たとき困らないように、ゼリーやスポーツドリンクなど。


「こんなに買って、余っちゃうんじゃないか?」


と、思っていた。


ま だ 、そ の と き は。

 

 

 

ルーキー/サカナクション